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哲学から演歌まで  

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2009年 05月 02日

自主自立してゆくしかない時代

 バブル景気がはじけて、従来の日本的経営ではもたなくなった。ホワイトカラーの生産性の低さがアメリカと比較して問題視され、その原因は一生会社がめんどうをみてくれるという甘えと、自立性のなさ、会社頼りの社員意識、それなのに右肩上がりの業績が維持されてきたが、バブル崩壊を機に日本的経営の変革はやむなく迫られた。
 書店では「個力の強化」とか「個を生かす経営」とかの本が沢山並んだ。
 仕事を「組織」でする時代から「個力」で仕事をする時代への移行とみんな唱えた。個人個人のノウハウをもって給与または収入を稼いで行く。それは、終身雇用制度の実質的崩壊と、成果主義人事制度の導入へと各社は急ぎ、関連会社への転籍、それも効果があがらいと、早期退職などの人員削減を励行した。
 そのとき初めて、実感を持って、社員の多くは、日本的経営の崩壊を知った。転職先のなさ、給与の低さ、転職先(おもに中小企業)に通用しない仕事のノウハウ。仕事のやり方。
 自己の根底になければならない「自己アイデンテイテイ=他人が代行できない自分」のなさ。そのモチベーションをもって、自己自身の力で形成する稼げるビジネスノウハウづくり。それを築くのにどれだけの努力をさいてきたか、その結果が再雇用先の魅力をさそうはず。でも再就職先はおいそれとなかった。

 各企業は自主自立を促し、再雇用促進に全力を挙げた。でもその結果は失敗した。その後彼らはどうなったのか、ケース・バイ・ケースでニュースからも消えた。積極的個人はケース・バイ・ケースで1/3は再起しただろうか。
 コンサルティング会社も彼等を救うブログラムを開発し「新規事業立ち上げ勉強会」「ベンチャーへの挑戦」などやっていた。

 私は、トータル支援のプログラムにおいても、単独プログラムにおいても、「パーソナル・アイデンティティ=PI=自己存在確立の確認」が欠かせないものに思えていた。

 ここでいう、自己存在の確立とは、次の表で現わしたものである。
自主自立してゆくしかない時代_f0200527_17275168.jpg
自主自立してゆくしかない時代_f0200527_17285596.jpg自主自立してゆくしかない時代_f0200527_1730183.jpg自主自立してゆくしかない時代_f0200527_1731638.jpg

 

by kuritaro5431 | 2009-05-02 17:02


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