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哲学から演歌まで  

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2009年 04月 27日

演歌・艶歌・怨歌

 私は演歌が好きだが音痴だから歌えない。
 哲学の本を読んで、疲れたら演歌をラジオで聞いた。「別れ」「涙」「港」「雨」「酒」「夜霧」「雪」「夢」「寒い「暗い」「寂しい」「荒い」・・・・・・日本海、北国がよく舞台になる。南国ものはない。

 学生のころ、下鴨の電車通りにときに夜店がでて、中古で胴に亀裂のあったギターが安く売られていた。学生の小遣いで買える値段だった。弾いてみると鳴った。
 下宿では人のいない昼間に易しいギター用の楽譜をつま弾いた。初めて弾いた曲が、古賀政男の「影を慕いて」だったか。慣れてくると田端義夫の「かえり船」が弾けるようになった。前奏曲が気に入って何度も弾いたものだった。

 今の若い人は「演歌はダサイ」という。作家の五木寛之さんが講演で、なぜ演歌が廃るのかと嘆いたとの話を聞いた。「あんなに日本人の魂に響く音楽がほかににありますか、残念です」と。
 今年の一月頃、NHK「ラジオ深夜便の歌」に、五木寛之作詞、倍賞智恵子の歌う「冬の旅」というのが流れた。とてもいい歌だったので歌詞を紹介しておきたい。。

    越後はつついし 親不知(おやしらず)
    はるかな波間に 日が沈む
    ひゅるる ひゅるる
    寒い風が 吹くだけ

    あなたと旅した思い出を
    たずねて ここまできたけれど
    ひゅるる ひゅるる
    夜の海が 鳴るだけ

    こんなに愛しても 心がとどかない
    これから私は どうすればいいのでしょうか


    東へむかえば 糸魚川(いといがわ)
    直江津あたりで 雪になる

    ゆらり ゆらり
    遠い灯り 揺れてる

    むかしの瞽女なら迷わずに
    信じて 歩いていくでしょう
    ゆらり ゆらり
    わたし 明日が見えない

    こんなに愛しても 心がとどかない
    これから私は どうすればいいのでしょうか

  演歌には「ヨナ抜き音階」はつきものだ。
 西洋音楽の7音階から第4音と7音をはずし、第5音と第6音をそれぞれ第4音と第5音にする5音階音楽。これが古賀メロディとして定着した。なじみ深いものとして「影を慕いて」「悲しい酒」「丘を越えて」「酒は涙か溜息か」がある。「ヨナ抜き」は、スコットランド、アイルランドにも多いらしい。
 韓国では日本の「ヨナ抜き」が韓国演歌(トロット)の源流であるという説が1906年ごろ話題になっいてる。
日本では、演歌の源流は朝鮮半島説が有力だ。

 演歌=こぶしをきかせた歌い方で、心情を歌う日本の流行歌。
 艶歌=女の情念を歌った歌。
 怨歌=だれかへのうらみをうたった歌。五木寛之の造語。

 久しぶりに怨歌といわれた藤圭子の「圭子の夢は夜ひらく」を聞いてみた。
 

by kuritaro5431 | 2009-04-27 13:04


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