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2014年 03月 29日

「課題解決力」なんて言葉はない

… 間もなく新年度。ビジネス界に新たな思いで飛び込む若者の季節。
 できる上司から、できる仲間から、この言葉を使ったとたんに、あなたは「ビジネスパーソンとしては落伍者の烙印」を押される。そのことが分かっている人、無関心な人。それで人生の岐路が決まる。

「問題解決力」が就活で一番力になると採用側は見ていると、このブログに書いた。多くの読者の反応をもらった。入社した人はいま本番に立った。実務でのその力量は未知数だ。だが会社や組織は君たちに大きな期待を寄せている。しかし日々の君たちの言動は、多くの厳しい評価者の視線にさらされている。同期入社の仲間はみなスペークホルダーだ。そんな仲間同士の鍛え上げのなかで親友が生まれる。

 「問題解決力」と「課題解決力」という言葉を同意語に使う人をたまに見かける。私は、それだけで「ゲェ」とする。問題解決ストーリーのなかで「問題」という言葉と「課題」という言葉が何度もでてくる。同意語なら2種の単語を使う必要はない。読む人はその問題解決行動に参加し、行動を共にする人だ。その人はその2語の違いを理解しょうと迷うだろう。迷わすうような言葉は使わず、べクトルを絞るのがビシネスパーソンだ。

 「問題」と「課題」を辞書で引くと、分かったようで分からないところがあり、同意語におもわれる説明もないことはない。それはビジネス用語として使われる前提での説明ではないからである。

 私は、ブログに「問題点」とは、「あるべき姿」とのギャップと書いた。「課題」とは、「ギャップを埋めるためにやらなければならない事柄」と書いた。この捉え方は必ずしも一般的ではないところがあろう。そんなことより問題解決上は、はっきり別のものとする必要があるから、こう書けばみんなストーンと違いを理解してくれるはずと思ってのこと。

 それに「問題解決は」問題を課題化しなれけば解決できないというのが鉄則なのである。
 問題とは、現場のマイナスの拡散された現象のことで、そのまま問題解決の対象にできない。それを対象にして追っかけると徒労のモグラ叩きになるからである。
 そのマイナス現象の真因を掴めば、共通のマイナス因子が見えてくる。それをくくって問題解決の対象にする。それが「課題化」である。ではその課題化したものをどうやって「遂行するか」。そのマイナス現象をいかにプラスに転換、ポジティブ発想で捉えるかである。ここでの「遂行」とは、問題解決行動ではなく、「課題の遂行」のことなのである。勘違いしないように。
 計画書にするなら「◯◯課題遂行計画書」となるのである。

 ここまでの段階で一番大事なスキルは、「課題化」された言葉を「課題」表現するところである。
 問題現象を分析して、課題化までの作業で得た資料を添付する場合もあれば、計画書の「背景」に「はじめに」代わりに書く場合もあるが。いずれにせよ、「◯◯課題遂行計画書」として機能さすのがこの計画書の目的なのである。

「課題化」までもってきた言葉を、プレゼン対象者、またはワーキングメンバーにいかにリアルに活動の必要性を訴え、その気にさす「端的な言葉」として課題がつくれるかにかかる。
 これからはじまる、広い意味でのイノベーション。実務の中から湧く変革へのわくわく感が豊かなイマジネーションを呼び、新鮮なアイデアの呼び水になるような言葉が欲しい。

 このようなスタンスで日常の行動も過ごして欲しいもの。

 以上の理由で、間違っても「課題解決力」なんて言葉は御法度。


 最後に付け加えると、「問題」と「問題点」の違い。
 「問題」には、いろいろなレベルのものが存在し、自分たちの身の丈に余るもの、物理的等で解決のしようのないものも含む。
 ところが「問題点」とは、自分たちが積極的に手を伸ばせば解決できる問題のこと。


 若者たちの輝かしい未来を祝福し、応援します。

 (注)私も過去、そう言っていた時期があっとた発見。よく言えばそれだけ時代と共に言葉に対する緊張度が高まった?

 
 
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by kuritaro5431 | 2014-03-29 06:26


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